浮浪者じゃなかった
夜、ヨーカドーで買い物をした。
また食材を……半額だからって買いすぎだよな、僕。
帰ろうとしたとき、どこかで誰かが痰を吐いてる音が。
あれは聞くだけで気持ちが悪くなるので、やめてほしいんだけどな。
自販機の前に誰かいる。
あー、浮浪者が痰を吐いてたのかと思いながら、近くを通り過ぎようとした。
……恐ろしいものを見てしまった。
それは浮浪者ではなかったのだ。
上下ジャージ姿で、髪がぼっさぼさで、恐ろしく太った年齢もわからないような「女」だった。
うわああああああ！！
僕は猛ダッシュでそこから逃げた。
ダメだ。
デブは本当にダメなんだ。