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元来無信心だった親戚の焼けた骨からは 第2頚骨は見つからなかった いつ見ても葬儀の光景はつらいものだ いくつもの死を見てきた以上 それと重ね合わせてしまう ……みんなこうだったろうかと 常々思う 僕が死んだとしても葬儀は要らない 墓石にこの名を刻む必要もない 骸があれば焼けばいい 焼け残った灰を空へ飛ばすだけでいい 僕がそこにいたという事実を どこにも残さないために ... Read More

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その親戚については僕は何も知らない ただ 伝え聞いた話では 楽をするために他人のものを奪い続けた人生なのだという しかし 人は無より生まれ無に帰すもの どれだけのものを奪い 富と名声を築き上げたとしても 死にゆくときは何も持っていけないのだから ... Read More

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……ダメか そりゃ 3度も腹を切れば体力もなくなるだろうさ 腸内の細菌で傷口は化膿し それはそれは痛がっていたらしい でも 最期は 眠るようだったという ... Read More

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親戚が危篤に どうして? 2ヶ月前に逢ったときは元気だったじゃない…… ... Read More

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個性の尊重 諦念 妥協 僕を縛る鎖は 少しだけ緩められた なくしたピアスはお金をためればまた買える でも ひとのこころは なくしてしまえば お金では買えないから ... Read More