訃報

夜遅く、叔父の状態が気になって実家へ電話した。
父親が、叔父の葬儀の日時を教えてくれた。
先月僕が土日に出勤していたから、忙しいだろうと気を遣って叔父の訃報を敢えて知らせなかったのだと言う。
でも、式に出ないなんて失礼だよ。
日帰りになるのは覚悟の上で、葬儀に出ることにした。
長いようで短い二週間だった。
きっとこれが叔父の寿命だったんだ。
だから神様は叔父を雲の上へ呼んだんだと思う。
……自殺はよくないとかそう言う人もいるけど、あの感覚はそういう境遇に立たされたことのない人には全く解らないものだから。
残念ながら、これも選択肢のひとつなんだ。
それ以上語る気はない。
これで叔父を縛るものはなにもなくなって楽になれただろう。
これからのことは、残されたものたちで考えていく。
だから、いまはただ、お疲れ様とおやすみなさい、かな。

AC

Posted by CINDY