缶りょめのまとめを読んでいて。

今日はずっと缶りょめのまとめを読んでいた。
恋愛話のほうも面白かったんだけれど、家族話の方をかなり真剣に読んだ。
缶りょめの語りや缶母の台詞のいくつかが、忘れかけていたことを思い出させてくれた。
特に以下のくだりが。

甘え方を知らない子だって言われた。

でも私は、何かね、昔からわーってなった時、何かのスイッチが入るんだ。これ分かる!って人いないかなぁ。
わーってなって、これは自分がヤバイぞ傷つくぞ!と思うと、ぱってスイッチが入って何も思わない人に変身!みたいな。うまく説明出来ないが。

「また逃げようとしてる。そうやって向き合わないから、いつまでたってもコンプレックスなんだよ。家族の事が」

図星だと思った。

ていうか、やっと気付いた。

私、あの家庭に育ったことがコンプレックスなんだって、この時初めて理解した。

私は、何も気にしない私に変身!の技が、使えなくなっていたorz

私は変身が出来なくなりましたorzと話したら、「それが普通なんだ」って言われた。
「アンタは、自分を押し込め過ぎてる。もっともっと解放しなきゃ、アンタが可哀想だよ」

最近、ホント最近、もういい歳になってようやくだけど、僕はやっと家族と過ごすのが楽しいと思えるようになった。
目を閉じて、ちゃんと家族の顔が思い出せるようになった。
笑顔の家族を。笑い声も一緒に。
マメに実家に帰って、家族と話すようにして、凍結したままの過去の破片を少しずつ少しずつ消化して、ようやく。
今でも時折遠い日の自分が泣いている声が聞こえるけど、それも前より少なくなった。
僕が長年押し込めてきた憂鬱の存在に気づいた10年前。
ストレスで過食になり精神科へ駆け込んだ8年前。
ADHDだと診断された7年前。
ACだと自覚した6年前。
……長かったなぁ。
ここまでくるのに、ずいぶんかかったね。
パパンはもう還暦だよ。
ママンの還暦ももうすぐだよ。
気づけばふたりの髪が、だいぶ白くなってたよ。
親孝行ぜんぜんしてないなぁ。
大人になってからずっと迷惑ばっかかけてきたから、親が元気なうちになにかしてやりたいなぁ。

ある日医者から精神年齢14歳と言われた僕だけど、少しはオトナになれたかな。
ACoAを完全に克服できたわけじゃないから、心底笑えないとか怒れないとか暴発など主に感情の制御面の問題などが残ってるんだけれど。
いつか缶母みたいな台詞、誰かに言われる日がくるといいな。

「アンタ、変わったね」と言ってくれた。

「うん、変わった。良い子になった」

「人間らしく笑える様になったね」って言ってくれた。

AC

Posted by CINDY