Mizuho Arakawa

僕の。
人生に。
とっても大きな影響を与えたあのひとが。

いつの間にか、亡くなっていた。

彼女は過去にも自殺未遂をしている。
高校に入ったばかりの頃、駅のベンチでカフェインを致死量。
奇跡的に後遺症もなく生還。
それから数年。
メールのお返事が、途絶えて心配になったあの日。
予感は、当たっていたんだね……。

僕が彼女の言葉に出会ったのは、9年近くも前のこと。
当時若干14歳の彼女の詩に出会わなければ、今の僕はなかったと言える。
彼女の詩が、僕が見ないようにしていた現実を気づかせてくれたから。
今僕がここに在るのは、多くの知人友人、家族親族と、そして顔を合わせることのなかった彼女の言葉のおかげ。
でも、彼女の言葉は、僕のHDD破損と同時に大半失われてしまっていた。
かろうじて残っていたのが、僕のHPの1行詩掲示板に刻まれた言葉たちだけ。

「スポットライトのなか なみだすら 僕を見捨てて海へゆく 僕はまだ ひとりきりリズムを刻んでる」

永遠に忘れない。
今も僕が好きな言の葉の響き、それは「瑞穂」。

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Posted by CINDY