気にしすぎ
金曜、僕が倒れてスケジュールにちょびっと影響が出た。
（もう遅れは取り戻せたけどネ）
僕のせいでスケジュールに影響が出たことを非常に気に病んでたんだけど。
「気にしすぎ。
スケジュールどおりに開発を進めてくなんて、実際のところ無理だもん」
ええ？
「そんでも、開発において重要なのはやっぱ納期。
コードが書けます、高度な技術持ってます、そんなスキルより大事なのは納期に間に合わせるってことなの。
だけど、さっきも言ったとおり、スケジュールどおりに開発進むなんてことはまずないんだわ。
というわけで遅れないのが一番だけど、遅れちゃったときどうするか？」
そう、僕はここでどうしようといつもぐるぐる悩んでパニックになる。
助けてー！なんて誰にも言えないので、責任持って泣きながら遅くまで仕事するしか……思いつかない。
「納期が遅れるなら、遅れる事実を正直に客に言うしかないんだわ。
でも、それは貴女の仕事じゃないの。
客に言うのは貴女じゃないの。
プロジェクトマネージャの仕事だから。
よって、貴女の心配することじゃないの」
テレオペ時代は、みんなのケツを持つことはあっても僕のケツを持ってくれる人が誰もいなかったんで、とにかく自分でなんとかするしかなかった。
必死になって残業して遅れ取り戻す。
……で、倒れてたなぁ（涙
「ただ、遅れる期間とその理由をそれを客に説明できないことには、話にならないのね。
遅れます→なんでだよ？→いやわかりません→いつできるの？→わかりません→じゃあもうアンタのところには頼まないよってなっちゃって、次から仕事が来なくなっちゃう。
じゃあ貴女はどうすべきか。
……まず、遅れそうだという事実をPMに報告する。
あと何日あればできるのかを伝える。
それだけでいい。
そっから先の判断やリスケ諸々はPMの仕事」
そうだよなぁ。
もう職場も変わったんだから、いい加減「僕が最後の砦」って考え方から頭切り替えないとなぁ。
「他のプロジェクト掛け持ちもしてることだし、確かどれも納期一緒だと思うから、今後スケジュールに影響が出そうなときは、まずPMに相談してみ？
３つあるプロジェクトが全部遅れるのはやっぱまずいから。
そのうちのどれかひとつは納期に間に合う、とかなら、それぞれのPMたちも考えるっしょ。
貴女がするのは、遅れている事実とあと何日かかるかを報告するだけ、いい？」
こんなにも単純なことでよかったらしい。
どうにも、その後のことを気にしすぎてたみたい。
「開発やってく上で、ちょっとはちゃらんぽらんな性格は身に付けておいたほうがいいんだよね。
客が怒ってるとか、いちいち気にしてたら開発が進まないもん。
気にしすぎて作業が進まないほうが余計困る。
もうちょっと図太くなっていいと思うよ。
遅れちゃってるものはもうしょうがないの。
叱っても責めても時間が戻ってくるわけじゃないから。
だから、遅れてるからって貴女がすべてをなんとかしようとする必要は、ぜんぜんないのよ？」
納期でパニックになりかけてた僕。
でも、こう言われてようやく、ああ、独りじゃないんだなぁって、感じた。
ちょっと涙出た（；；