165cm＋8cm→Brand New World
今日、8cmくらいヒールがあるサンダルを履いて電車に乗ってたら。
……なんだか、気持ち世界が小さく見えた。
あるせいたかさんが言ってたっけ。
「俺たちがデカいんじゃない、世界が小さいんだ！」
まさにそのとおりだった。
身長が高いとお世辞でも「可愛い」とは言われないので、小さな女の子に憧れたりしてた。
服のサイズや靴のサイズが標準では合わないときとか、もっと小さくなりたいなとへこんだりしてた。
モデルにもなれない中途半端な身長が嫌になってた。
身体が大きいから何をしても目立つし、意味不明に空間を占領したり威圧感を与えているのが悲しかったりした。
少しでも小さくならないかなあと思ってたら、いつの間にか猫背になってた。
前の旦那との結婚式で、身長差が10cmくらいあるのにヒールが履けなかったときは、実はかなりショックだった。
先日参加した長身女性の集うオフでは、僕の身長がボーダー。
僕はきっと、会場で一番小さい女の子だったんだと思う。
会場にたくさん集まった、僕よりもずっと背の高い女の子たち。
みんなとても綺麗で、とても格好よくて、とても可愛らしかった。
僕も、あんな風に、素敵になれるかしら？
ちょっとだけ世界が変わって見えたら、もっとヒール履いて出かけよう！って気持ちになれた。
このサンダルはお気に入りのサンダルになりそう。
どうせ足腰が痛くなるだろうしと思わず安物を買っちゃったけど、ずっと履けるように大事にしよう。
きっと世界の何処かにいる、身体の大きな僕でも気にせず可愛がってくれる素敵な人たちと、笑顔で出逢うためにも。
誰かに気兼ねして、小さくなってる必要なんてないよね。
この身体で胸を張って歩くことも、僕が僕で在るひとつのかたちなのかもしれないって、そう感じた昼下がり。