大人になりたかったちぃと、なりたくなかった僕と
ちぃは、その昔、早く大人になりたくてたまらなかったらしい。
ちぃは、今では子供のころの純真さを取り戻したいなと思っているのだとか。昨日観た映画は確かによかったけれど、ずっと昔に観ていたら、きっともっと輝いて見えただろうと。
僕は逆に、ずるくて嘘吐きで汚い大人になんてなりたくなかった。
僕の器は意に反していい大人になってしまったけれど、こころはずっと14歳のままだ。ある意味、僕の望みは叶ったのかもしれない。僕自身は、このギャップに苦しみ続けているけれど。
そんな僕らは、お互いがこころを許しあえる、共にとても貴重な存在。
過剰に気を遣いあうこともなく、互いに素直になれる。
大人になってからできた、かけがえのない存在。
これから先もずっと、仲良くつきあっていけたらと思う。