謎の電話は、看護婦さんからだった
「△△(地名)にある××内科の看護婦です。
そちらに○○さんという社員さんがいらっしゃると思うんですが、しばらく入院することになりました。
ご本人から伝言を戴いています。
今は電話口に出られる状態ではないので、また具合がよくなったら連絡致します、とのことです」
そりゃ大変だ。しかし部長や社長や現場の人たちが本人に連絡したいことがあるといけない、とりあえず病院の電話番号だけでも聞いておこう。
「ご本人は現在電話に出られる状態にないので、なにかあったら携帯に電話してくださいと聞いています」
は？ 入院中でしょ？ 院内で携帯電話なんかダメに決まってるじゃん！ どうやって連絡取るのさ？！
「携帯は、大丈夫だと思いますよ」
いいのか看護婦！
でもしつこく病院の電話番号を聞いてみる。
「私は伝言を戴いているだけなので、それ以上は申し上げられません」
なんで病院の電話番号がアカンねん！
埒があかないので通話終了。
あ、いや、僕はこんなケンカ腰で電話してないですよ。念のため。
なんかヘンだよねえ？ しかも病院、地名から考えるにすんごく遠いところにあるんですけど。インターネットタウンページで調べてみたら、それっぽい病院はとんでもないところにあった。
で、なんで電話番号教えてくれないのさ。電話口に出られないほどって、緊急事態と違うの？ 病状はお伝えできない、ってのはわかるけど。単に病院側が忙しいからか？？？
しゃーない。携帯はＯＫってんだから、ご本人の携帯に電話してみるか。
……コール音鳴るやんけ。ええんかいな、入院中に……あ、留守番電話になった。
しかし、入院＝欠勤する以上、取引先や現場に連絡しないわけにいかない。とりあえず状況だけでも連絡がほしいってことで伝言は残しておいた。いまも連絡はない。
いったいなんだったんだろう、この電話。激しく謎だ。