濃縮
いや、会社のお姉さんはすごいわ。非常にサバイバル度の高い人だと思う。
というのも、なんかすごく密度の高い、凝縮された人生をおくってきてるからみたいで。
とりあえず家出してみたり、中学と高校の一部を監獄まがいの私立全寮制学校で過ごしてたり、高校のときは家族の都合でいきなりシンガポールの学校に放り込まれたり、大学はアメリカに行ってみたり、その後韓国に住んでたり……。
アレな体験もなかなか多いみたいで。ストレスでアトピーになったとき、保険がないからと病院になかなか行かなかったりしてるうちに病状が悪化して、肌中アトピーだらけになってもまだ病院に行かず、さらに我慢してたら内臓にまで出た話とか。アメリカでそんなことしてたら死ぬよ？(汗)
「だって、アメリカって救急車に乗るだけでお金かかるんですよ。
日本みたいに国とかがやってるわけじゃなくて、民間や病院がやってるから」
っていうか初期段階のうちにおとなしく病院いってたらそこまでにならなくてもすんだのでは？(汗)
「人生80年って言葉があるじゃないですか。
20歳のときに、これがあと３倍残ってるのかと思ったら、すごく嫌な気分になりましたね」
そりゃ嫌にもなるわな。
そんなお姉さんと、バイトの話になった。
「えっ、バイト経験ですか？
私、ファストフードの店員さんとかみたいな、かわいらしいバイトってしたことないんですよ。
病院の掃除屋さんとか、工事現場の警備員とか……結構ハードなのが多いですねえ、基本は住み込み」
うわあ。ホントに男気が溢れまくってる。オーラになって見えるもん(爆)。
でも、こういう人って結構好きだ。
……あっ、お姉さんに教えてもらってはじめて知ったんだけど、自衛官が使ってる迷彩ペイントって、カネボウ製だったんだね(ぉ)。