困った泥棒たち
「そうなんですよ。
こないだ、ウチに泥棒が入ったんです」
ええっ、マジで?!
「しかも下着泥棒でした(笑)」
なななななんですって?!
お姉さんは、泣く子も黙る爆乳でありながらスタイル抜群のナイスバディ!
お姉さん自身は「私は究極の上半身デブですから」とか言ってますが、たいていの男性の皆様はそりゃあもうすばらしいバストにクギヅケですよ。
さらにとキュキュッとくびれた腰に見事な脚線美ときた。
そんなお姉さんの下着を盗るなんて! 許せん!!!(微妙にズレ)
「でも、盗られたのがストッキングだけなんですよ」
えっ? 奴さんはストッキングフェチだったのか???
いや、まさか……
「そうなんですよ。
柄物だけが全部ないんです!!」
お姉さんはヒョウ柄をはじめとした変わった柄のストッキングをたくさん持っている。
柄物のストッキングは、当然高い。
お姉さんの怒りは相当なものだったにちまいまい。
「俺も昔空き巣やられたんだよ。
開発中だからいつもどおり夜中に帰宅したら、カギが開いてる。
閉め忘れかと思ったけど、今朝はちゃんと閉めた。
まさかと思ったら、ガラス割れてる、電気つきっぱなし、カーテン開いてる、部屋は荒れてる、足跡いっぱいで。
どうもウチだけじゃなくて両隣もで、そこら中一帯を荒らしたらしいんだよね。
ウチは被害ゼロだったんだけどさ」
うわああああ。部長の家は空き巣ですか!
でも被害ゼロは不幸中の幸いでしたね!
「っていうか、目につくところに現金があるのに、それには手を出さずに部屋中を荒らしまくって帰っていっただけなんだよね。
だったら来るなよ、みたいな」
ずいぶん間抜けな空き巣だなあ。
で、いったいどこに現金置いてたんです?
「オレはその月の生活費を銀行からおろしたら、本棚の本の間にピッと見えるように斜めにはさんでおくんだよね。
そこから必要な分だけを取るの」
ああ、そりゃ気づかないかも。
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