読売は吊ってこい

ニートに「発達障害」の疑い、支援に心理専門職も
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060824i101.htm

なんだこの見出しは。
読売は発達障害を持つ人たちを馬鹿にしているのか。
こんな見出しの書かれ方したらまた発達障害者が蔑視されるだろ。
NEETの一部に発達障害を持つ人が含まれている可能性があることがわかったため区別して就労支援を見直す、という内容がこの見出しから読み取れる人がどれほどいるだろうか。
世間様の反応を見る限り、そう受け取った人はほとんどいないと思われるのだが。

とはいえ、発達障害者に対して配慮して頂けるのはありがたいこと。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BA%E9%81%94%E9%9A%9C%E5%AE%B3
上記にも挙げられているとおり、僕の持病でもあるAは、軽度発達障害の一種とされる(僕が思うに、脳細胞のひとつひとつに難がある以上は先天性の脳機能障害だと思うんだが……)
故に物覚えが悪く動きも鈍く非常に効率が悪い仕事の仕方をする。
障害という字面から勘違いされやすいが、別に知能指数が低いわけではない(Aはむしろ平均より高いIQの人が多いとも言われている)
環境が合えば爆発的な能力を出すこともできなくはないけれど、見た目にわかる障害ではないので、どこでも単にできない子扱いされてる場合がほとんど。
まあ大抵の職場では、若いうちは「しょうがないね」で済まされることも、年を重ねるうちに「なんでこんなこともできないの?」になるわけで。
そりゃあんまりにもできない子扱いされたらNEETにもなるだろうなと思うときが多々ある。
実際、仕事ができず評価が悪いことから鬱が悪化して失職したことが2度ある。

僕だって好きでこのお味噌を持って生まれてきたわけではない。
Aは遺伝するため、家族にも同様の症状が出ている。
僕は長年自分の頭は普通だと思って生きてきた。
まあ、自分はまわりとなんかちょっと違うなと思ってはいたけど。
生まれつき自分のお味噌に欠陥があるとは思いもしなかったわけで。
現代医学で僕の脳細胞ひとつひとつを正常にする技術がない以上、投薬や訓練などで矯正が効くのはある程度のラインまででしかないので、一生このお味噌とつきあっていくしかない。
一般水準に満たないながらも仕事を、日々の生活をこなしていけるよう、工夫を重ねている。

仕事が全く進まず悩んでいたら、今日上司から言われた。
「今悩んでいることが、きっと後で役に立つと思います。
少しずつでも努力し続ければ、後できっと吸収のスピードが違うと思うので、今はいろいろ考えたり、経験したりしてください。
一朝一夕にはいかないと思いますけど、きっと来年ぐらいに花が咲くと思います」
長い目で見てくれる人がいるかいないかの差は、みんなにとって「当たり前」のことが生まれつきのハンデでみんなの10倍努力しても習得すら難しい発達障害者たちにとって非常に大きい。
使えないからとクビを切るのは楽だ(まあ実際には労働基準法がうるさいのだが派遣などだとすぐに切られる)
でも誰だって最初からなんでもできるわけじゃない。
自分の力ではどうにもできない枷を生涯引き摺り続ける発達障害者たちにも目を向けてくれる人が増えるとしたら、それは素晴らしいことだと思う。

神様はいつも見てるだけでなにをしてくれるわけでもないので、日々努力あるのみ。
お上も同様のことが言えるので、期待せず自分にできることをやらないとなって。

ADHD

Posted by CINDY