冬休み、終わり。
もちゃこさんと、ふたりきりで400kmの長距離ドライブ。
最初で最後かもしれないねと、笑って話す。
今回のドライブではなかなか面白いものが見られた。
もちゃこ『あれなんか可愛いね、車のおしりにやかんがついてぶらぶらしてるの』
ＣＩＮ「あ、ほんとだ。可愛いじゃん。……ん？ やかんの下にあるのは……」
か、カップラーメンだ！(核爆)
車が振動するたびにやかんが傾き、カップラーメンのオブジェに湯を注ぐようなアクションをするのだ。
やかんとカップラーメンを装備した素敵なマーチは、深夜の高速を軽快に駆け抜けていきましたとさ。カチョエエ。
高速でもちゃこさんと談笑中、親友からメールがきた。
「結局、私が独りで育てることになった。後は養育費とか、細かいことを決めるだけ」
ああ。
どうして彼女がこんな目にあわなくちゃいけないんだろう。
行きたかった大学も断念して働いて、いつも何事にも一生懸命で、そんな彼女がどうして？
やっぱり、人がよすぎてだまされたってことになるんだろうか。
こんなときに彼女のそばにいてやれない、泣くばかりでなにもできない自分が腹立たしい。
痛い。
灼けるように、胸が痛い。