鬱。

なにもやる気がおきない。
おまけに本日は生理痛がひどくて体調も最悪ときたもんだ。
……会社は休んでしまった。

僕の鬱の原因はどこにあるんだろう。
以前は、窮屈な生活にあると思っていた。環境が変われば治ると思っていた。現に一時期治っていた。
でも、今回は、そうじゃない。
……ひとつ、わかっていることがある。
劣等感。
自分が無力であること、才能がないこと、出来の悪い、ダメな人間であることを強く認識してしまうと、この上なく落ち込んでしまうのは自覚がある。
ひいては、それらすべてが自己嫌悪につながり、自己破壊衝動へと発展していってしまう。
以前の生活もそうだった。出来の悪い自分。それを幾度となく指摘された。
僕なりにがんばってきたつもりではあったけど、結局誰にも認められず、空元気も空しく、僕は壊れた。
僕は自分が無能であることは最初から自覚している。故にそれを誰にも指摘されたくない。
常日頃から無能であることを必死に隠そうとしている。言われなくてもわかっているから、それを知られたくないから、知られたらみんなそれを指摘するに決まっているから。
実態は空っぽで、なにもない、僕。
中空だから、脆弱で、簡単につぶれる。
中身を詰めようといくら必死になっても、なにも詰まらない。
人の欲が底無しで、いつまでたっても器が満たされないように、僕の中身もまた、いつまでたってもいっぱいにはならない。
自力で自分を使える存在にするのは、自分を強くすることは、もう不可能なんじゃないだろうか。
昨日の帰り道に見た、電車の中吊り広告。
「そうだ、精神科に行こう」
……バカにしている、僕は思った。
ポピュラーになってきた心の風邪、鬱病は誰にでもあること、なんて絶対ウソだ。
世の中には鬱にならない人だってたくさんいるじゃない。
精神科の先生はよほどいい人にあたらない限りは僕のことなんかわかってくれない。
リストカットしたらウチじゃ診ないだの、寝言を言っている(言っておくけど、僕はそんな中途半端な手段は選ばない。死に損ったら、もっと自分が嫌いになるだろう、だから自分に確実にトドメをさせる手段を選ぶね。当然だよ)。
副作用ばかりで効きもしない薬ばっかり出して、僕の言うことなんかなにも聞こうとしない。
そしてそんな僕を見る世間の目はいまだに冷たい。
鬱病になったら、友達が減ったよ。そう告げただけで、みんな離れていった。
病気となって表面に出さえしなければ、誰も僕を疑ったり、煙たがったりしなかったろうに。
この国ではまだ、精神病患者は隔離扱いされているんだ。認められてなんかいない。
僕は、待つしかない。
躁の波が来るのを、ただ待つしかない。

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Posted by CINDY