お施餓鬼初体験

本日は、在所のばあちゃんちがお施餓鬼の日。
曼陀羅寺の一角にあるお寺に朝早くから出かけました。
施餓鬼ってのは、よくゲゲゲの鬼太郎なんかで墓場にいっぱい刺さっている薄っぺらい木の棒、アレらしいです。
さて、曼陀羅寺に到着。朝の7時から出かけているはずなのに、お堂のまわりには人、人、人!
なんでこんなに人がいるんだ!
『昔は本堂でやってたから、こんなもんじゃなかったんだよ』
そもそも曼陀羅寺は7つのお寺の集合体らしくて、各お寺にはやはり門徒さんがたくさんいるわけです。
それをみんなひとまとめにしてやろうとすると、本堂は黒山の人だかり。そりゃもう暑くてたまったもんじゃないそうで。
で、最近は各お寺の小さなお堂で日替わりでやるのだそうです。
受付をすませてお堂にいってみると……なんじゃ???
お坊さんがいっぱい輪になってまわってら。しかもひとりは拍子木を叩いてて、ひとりは変な金色のひしゃくみたいなのを持ってる。輪の真ん中には、真っ赤な袈裟を着た年寄りの坊さんが白いふさみたいなのを持ってるよ。
あ、回るのをやめた。と思ったら……
  ゴンゴーン バンバンバンジャラ~ン ぼぼんぼん……
……じいちゃんの葬式の時にもあった楽器を鳴らしてら……僕らはアレを「ちんぼんじゃら~ん」とか呼んでるんだけど。
アレは浄土宗?の葬式なのかなぁ、葬式の時もたくさんのお坊さんが鐘やら太鼓やら鳴らして一生懸命真言唱えてんだよね……。
「真ん中の坊さんが偉いさまで、次に紫、緑、茶、黒の順に袈裟の色で位が分けられてるんだよ」
実際にはもっと色があるんだろうけど、今日は5色しかいなかったからなぁ。
あ、施餓鬼のあの板にはサイズがあって、それぞれお布施の額で大中小に分かれてるみたい。
小さいのだと額面も低いの。お坊さんは全員椅子に座って、板に向かってお経を唱えてくれるだけみたい。
一番一般的と見える中くらいの板だと、先ほども書いたように、偉いさまは椅子に座っているものの、残りのお坊さんはお経を唱えながらそのまわりを回って、最後にお経とともにちんぼんじゃら~ん。
で、一番大きな板だと、偉いさまも一緒になって回る回る。で、立ち止まってちんぼんじゃら~んだけでなく、机におかれていたお盆を手に取り、そこにのせられていた蓮の花びらをイメージした紙(しおりにも使ったりするの)を数枚手にしてはお経を唱えつつあたりに撒くのよね。坊さん全員で。<撒かれたしおりは持って帰ってもいいのよ
うわぁ、こんなところで商売してんなよぉ……とか思いました。額面で差をつけちゃイカンよ、差を。御参りするみんなのこころに値をつけてるようなもんだよそりゃ……。
まぁ、休みなく何百人分もの施餓鬼の板に向かってお経を唱えるんだから、それくらい取って当然なのかもしれないんだけど。
……いろいろあったけどお施餓鬼初体験、こんなカンジでした。

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Posted by CINDY