飲んだくれオヤジの仕事風景。
うちの親は本当に酒飲みなのだけれども、今日は親につれられてとあるすし屋にいってきた。
よく名前は耳にしていたし、お土産のおすしがいつもおいしいと思っていたんだけれど、実際いってみると……。
……会社の重役しか来ていない。いったいどういうところなんだ……？
「隣にいる社長に、こないだのハワイ格安旅行を世話してもらったんだよ」と母親がいう。
社長は、ハワイで楽しむコツをいろいろと教えてくれた。ホテルは格安、泊まるだけで結構。食事は外で５ドルも出せばたらふく食べられるバイキングがあるから、そういうところですませる。ホテルの施設や食事は高いから……へえ、勉強になる。
すると、中日の２軍コーチ(だっけな？)・石井氏登場。そういえば、このすし屋はドラゴンズの後援会がある関係で、選手や元選手が結構来るんだったっけ……。
石井氏「昔っからあのすし桶でビールをいっぱい飲まされたんだよなぁ」
なかなかに、酔っ払いの話というのは面白い。
昔は弱い者と不良と硬派がいて、不良は弱い者をいじめるが、硬派は弱い者を護り、不良をいじめるのだという話をしてくれた。
最近自殺者が多いのは、護ってくれる人がどこにもいないからなんだろうとも。昔は学校に番長というのがいて、そいつが学校を護っていたのだとか……。
番長や硬派は若い頃から煙草をすったり酒を飲んだりしているが、悪いことをして他人には迷惑をかけたりはしないのだそうだ。
そして、不良はパソコンなどを使えるが、硬派は使えないらしい。不良はいまでもそれなりの仕事をしているが、硬派は重役についている人が多いのだそうだ。
すし屋の大将は、東京へ出てみたものの、住める場所ではないと悟って里帰り、このすし屋で一花咲かせたという話をしてくれた。娘には、一番嫌いな仕事でうんと儲けて、一番大好きな遊びにパッと使えと教えているそうだ。
酒飲みの話はくだらないものが多い……しかし僕は、いろいろな話がきけて結構楽しかった。
こういったところでつきあいを始め、仲を深めるのも上に立つ者には必要なのかもと、ちょっとだけ思えるようになった。
先日、スーパーでチーフをやっている弟も、バイト生を連れて飲みにいってきたらしい。
やはりカエルの子は、カエルなのかな？ ……ん？ では、僕は……？(汗)