歯状回
大脳に未成熟な神経細胞 統合失調症、発症に関与か
http://www.47news.jp/CN/200809/CN2008091001000676.html
うーん。
こうやってお味噌の故障に関する情報が世間に認知されていくと、そのうちお味噌が不良品だとヒトでなしとして処分されてしまう日が来るんではなかろうかなんて思ってしまう僕ガイル。
僕のところには毎月、自分がAなんじゃなかろうかって悩んでるひとたちから相談のメッセージがくる。
完治できませんかって何度訊かれたかわからない。
でも結局のところ、生まれつきなんだから、一生仲良く付き合っていこうじゃまいかってオチになるんだよな。
なぁ、お味噌の細胞１つ１つを治す技術が確立されれば、僕は泣かなくてすむのかい？
でもさぁ、故障してる僕のお味噌、これこそが僕自身なんだよな。
仮に僕のいまのお味噌を正常なモノと取り替えちまったら。
僕は僕じゃなくなるんだぜ。僕でない誰かになるんだぜ。
取り替えないとしても、主症状が出なくなったら、それだけで僕の印象が変わるかもしれないぜ。
みんなそれを知ってて、治るといいねって言うんだろうか。
僕もいまだに主症状で苦しんでるタチなので、Aなお味噌を治したいのはやまやまなんだけど、ホントのところはどうなんだろうなって思う。
ここ数年は道具に頼るなどかなり努力してるほうだから多少マシになってきてるんだけど、何か変わったか？って訊かれると、正直微妙だ。
Aの主症状は記憶力だけじゃないしね。
それに、治ったところで人生薔薇色になるなんて保証は、どこにもないんだし。
考えると鬱になるから、あまり考えないけど。
人間の人生の大部分は、身体が記憶するに足りないと思って捨ててしまったもので構成されている、とどこかで読んだ記憶がある。
覚えておくべきと判断したものをさまざまな工夫により記憶していき、その記憶が積み重なったものが自分自身という人格となる、みたいな内容。
僕の記憶力は、みんなも知ってるとおりかなり残念なものとなっている。
あちこち欠けて歪な記憶の積み重ねが、今の僕を形作っているのだとしたら。
失われた僕の記憶たちは、僕ではなくなった破片たちは、いまどこでなにをしてるんだろう。