グロリアスレボリューション

お姉さんから、メッセージが飛んできた。
ねえ、お姉さん。
お兄ちゃんのために、どうしてそんなにまでして自分を犠牲にするの?
僕は悲しくて、悲しくて。いかにもサバイバーらしい選択に、涙が止まらなくて。
だから、親にメールを書いているという話を聞いたとき、思うことを口にした。
お姉さんの現状を伝えて、心身ともに限界であることも伝えて。
どうせ返事は無視されるだろうから、メールを出したら、どこかへ逃げちゃいな?
カバンひとつでどこへでも飛べるくらい、お姉さんは身軽なはずでしょう?
そしたら、お姉さん、少し考え方が変わったみたい……。
今ある貯金を崩してまでお兄ちゃんの借金返済にあてるくらいなら、彼氏のお部屋に、念願のベッドが買えちゃうねと。
うん、ソファも買えるよ、植木も買えるよ。絵だって飾れる、じゅうたんだって敷ける。それでもお釣りがくるくらいだよ。
嬉しそうに話す、お姉さん。僕はその様子を見て、嬉しくて涙が止まらなかった。
他人の幸せがねたましくとも、うらやましくとも、お姉さんの幸せは素直に喜べる。
そう、僕らサバイバーにとって、それは夢だから。
ごくごく普通の家庭にあるようなそれら全てが、夢だから。
お姉さんの夢が、すぐそこに、叶いそうな距離にまで、きてるの。
お姉さん、夢をかなえよう?
お姉さんの幸せが、まるで自分の幸せかのように、いっぱい、いっぱい、泣いたんだ。
辛くて、切なくて、悲しくてじゃない。嬉しくて、涙が出てくるなんて。
お姉さんは、もっと幸せになってもいいんだよ。もっと、力を抜いて、自然に生きてもいいんだよ。さあ、疲れてるんでしょう。もっとおやすみよ。
嬉しかった。本当に。
サバイバーだって、幸せになっていいんだね。

AC,blue

Posted by CINDY