子供の頃の夢

このところ、子供の頃の夢をよく見る。
きまって僕はひとりで泣いていたり、我慢したり、傷ついたりしている。
僕が習字のお稽古から帰ってくるまでは買い物に行かない約束だったのに、僕は置いていかれてしまったこと。
弟には高価な服やおもちゃやお菓子が買い与えられていたのに、僕は我慢しなければならなかったこと。
家族みんなの目が弟ばかりに向けられていたこと。
お前はいずれ家を出ていくのだからと親から言われたこと。
弟が僕の大切にしている時計や単行本などを隠してしまい、それを必死に探していたこと(なぜ隠したのかはいまだにわからない)。
友達の誕生会に僕だけ呼ばれなかったこと。
学校の通信簿にいつも「協調性がない」と書かれていたこと(これは単にわがままで自分勝手であるという意味ではなく、他人と共同で作業しようとせず全部独りでやろうとしてしまっていることのようだったが)。
学校の先生から嫌われていたこと。
性格・容姿の悪さや運動神経のなさを言われていたこと。
泣いても誰もフォローしてくれないから。我慢するしかなかったから。
僕さえ何も言わなければ、すべて丸くおさまっていたもの。
でも、言いたいことは山ほどあったはず。

アホ。ブタ。どんくさい。小面憎い。
まわりの人間から言われ続けてきた言葉。
それらがぐるぐるぐるぐると僕の頭の中で回っている。
人前では気にしないように振舞ってはいたものの、実際はそうではなかった。
自分でもずっと気にしていないつもりだった。言いたい事も全部口に出してきたつもりだった。
でも、「つもり」でしかなかった。強がっていただけだった。
今こうして、夢にまで出てくるのだから。

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Posted by CINDY