一宮

在所のばあちゃんとごはんを食べる。
僕があまり行かない間に、一宮もずいぶん変わった。
僕はもうこんな歳になっていて、従姉妹も車を運転するようになっていて、弟も働くような歳になっていた。
ばあちゃんも気づけばもう80間近で、背もずいぶん縮んでいた。
帰り道。
学生時代に飽きるほど通った通学路は工事を控えて鬱蒼と茂っていた木々が刈られ、すっかり様子が変わってしまっている。
次にここを訪れるときは、僕の知っていた景色ではなくなってしまっているのだろう。
時間は常に流れている。
止まったままなのは、僕の思い出だけなのだ。

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Posted by CINDY