うとうとしてたら、変な夢をみた。
肉体を捨て、電脳世界に意識体を置く人間達。
仮想空間とはいえ、普通の町並みとなんら代わりはない。
ただ、人々の行動がちょっとおかしいように思えた。
自分自身を構成しているデータの損傷率で本人の健康度を示したりしているあたりがいかにも仮想空間らしい。
完全にとはいわないまでも、ある程度破損箇所を修復できるツールもあれば、逆にデータを損傷させる厄介なツールもある。場合によっては全損もあり得るといった代物もあった。
病気は、相変わらずウイルスらしい。現実世界と違うところは、すべてが人の手によって作られたものだといったところか。
都合により正体を明かしたくない者は、全身がサンドストームでおおわれていたりする。ここでも匿名性の概念は健在なのか。
自分の子供を圧縮ツールで圧縮している女。自分の子供を捨てるつもりらしい。不治のウイルスにでも感染しているのだろうか。
ただ、感情などといった部分もすべてデジタル化されているのに気がつき、ちょっと寒気を覚えた。
『この世は、もう、デジタルな人間でなければ生活できない世界なのでしょうか』という仲間のメイルの一文を思い出したとき、目が醒めた。
なんか、ちょっとだけ嫌な後味の残る夢だった。

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Posted by CINDY