営業とエンジニアの壁

わがままなクライアントにはほとほと困らされる、というのは皆さんも経験があるだろう。
しかし、そのわがままをハイハイと聞いてきてしまう、無知な営業担当にも困ったものである。
なぜか? ウチの会社の場合は、webコンテンツ制作の過程や作業量などが十分に把握できていない者が生返事を返すからである。
営業というのは、社内業務の何たるかをすべて把握できている人がやるべきだ。
印刷会社に入ったとき、営業で採用された人たちが何故工場に配属されていたのかが、いまになってよくわかる。
実作業を知らない者が何の考えもナシに数字がいいからというだけで仕事を取ってきてしまったら、場合によっては社内に大きな損害を与えうるからなのだ。
中でも傑作だったのが、クライアントのHPを制作し(ここまではよい)、ウチのサーバでHPを公開する(!)というもの。
……ウチは、ISPではないんですわ。
ここで「?」と思われる方は、以下を読めば単純明快。
ウチは、自分ちのHPが公開できる程度の設備しか整えていない。
ISPやレンタルサーバ会社のように24h体制でサポートは不可能。何故なら、エンジニアが2.5人(しかも常勤0.5人、非常勤2人)しかいないからだ(……半端者は僕(爆))。
サーバが重いだのよく落ちるだの障害がちっとも復旧しないだのと文句をいわれても、それ相応のことしか出来ないのだ。
しかも、管理費というものは意外とかかるもの……はてさて、クライアントはいったいどれだけお金をくれるというのだろう?
このご時世、そうそう出すとは思えない。それに、HPを自社で制作できない会社が僕らの苦労なんざわかるわけもない。よって、作業量に報酬が見合わなくなってくる。苦労の割に儲からない仕事になるわけだ。
以上のことから見ても、社内業務の全容を熟知している人が営業を、というのはわかっていただけたかと思う。

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Posted by CINDY