いい人をやめると、楽に生きられる?

いま、「いい人をやめると、楽に生きられる」という本を読んでるところ。
いい評判はあっという間に転落するけど、悪い評判はそうそう変わるものでなく、気楽だそうで。
キチガイじみた努力でいい評判を持続させつづけるより、何もしなくても変わることのない悪い評判のままでいませんか、ということらしい。
つまりは、無理せず生きてみませんか、と。
僕がいい人になろうと必死になってしまうのは、いい子でいないと親に迷惑をかけてしまうだとか、いい子でいればみんなの関心を集められるかもしれないとか、そういう思いが幼少時からずっとあるからじゃないかと感じた。
だから無理して、必死で、自分を削って生きる。
誰にも相手されない自分は、価値がないと錯覚してしまう。
結構、根の深い問題なんだなと思った。

僕の弟はいつも言ってた。
「ウチは絶対普通じゃない」と。
僕の家庭環境は、どこをどう見ても普通じゃないと。
なまじ見てくれだけは普通に見えるから、余計に辛く感じる。
「私と兄さんがこの歳になっても仲良くしている理由は、親の愛情が受けられなかったからよ」と叔母が言った。
親の愛情を受けられなかった僕の父親。
親の愛情を受ける方法を知らなかった僕。
僕の父親も、僕も、愛情不足なままに成人した。
何かが欠けたまま、大人になったんだよな。
だから、いろんな人に迷惑かけて回るんだよ。
僕の父親みたいに他人の目を気にせず好きに生きられれば、僕は苦しむ事もないんだろうけど。

……どちらにせよ、愛情を受けられなかったものは仕方がない。
いい人になることをやめれば楽に生きられるらしいから、それを実践してみようかと思う。
そしたらこころに余裕ができて、世の中の矛盾点も、ルーズな相手も、みんな許せるようになるのかもしれない。
僕のいいところと評価されてきた所は、実の所僕の真の姿ではないだろう。
それをなくすのはよくないことかもしれないけど、思い切って捨ててみるのもいいかもしれないなと。

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Posted by CINDY