『好きな人のためなら、愛のためならなんだってやれるんだ!』というマンガを読んだ。
僕も昔はそう考えていたんだけど、今は違うかな。
少なくとも犯罪はあとで後悔することになると思う(しない人もいるみたいだけど)。相手を「好き」じゃなくなった時に。
親・兄弟・親戚・従兄弟とかも泣くだろうしね。今まで誰にここまで育ててきてもらったのかを考えると、いまはもうできないなぁって思う。
ひとりで生きてきたわけでもないしね。特に親はどんなことがあっても親だもんね。
物心ついた時から野生に囲まれ自給自足でしたっていう人は別だと思うけど、誰だって最初はお母さんがくれるお乳(人によっては他の人がくれたミルクかな)吸わなきゃ生きてられなかったろうし、ここまで大きくなるためには誰かが稼いで養ってくれてたわけだし、場合によっちゃ自分でバイトして働いて稼いで生きてきたっていう人もあるだろうけど、それでもハイハイしてた頃から稼いでたわけじゃないし。誰かに助けられてここまで大きくなれたわけで。
親の存在を軽く見ていた僕だったけど、最近になって親の有難味ていうのを知ったから。
目をあわせたらいつも怒られてばっかりでちっとも優しくしてくれない親を嫌ってた僕は、気がつかないうちに怒られないように怒られないようにと親を避ける行動に出ていた。でも僕のことを本当に思っていなければ、親は僕のことを叱ったりなんかしない。
弟にばかり甘い顔をする親がすごく嫌だった。本当は僕が親を避けてばかりで甘え方を知らないだけだった。
いつも親にかまってもらえる弟が嫌いだった。たったひとりの血の繋がった兄弟なのに、いつの間にかほとんど口をきかなくなっていた。久しぶりに弟とふたりでいる機会があった。一緒にドライブした。弟は僕よりもずっと優しかった。
優しくない親が嫌いだった、親よりもずっと優しくしてくれる友達が好きだった。僕は家族と一緒にいる時間をあまり持たなかった。父の日よりも母の日よりも弟の誕生日よりも友達と一緒にいるのが優先だった。でもどんなに一緒にいても、親兄弟と違って血のつながりがない友達はあくまでも友達なのだということも最近になってようやくわかった。本当に困った時にそばにいてくれたのは、僕を助けてくれたのは、友達じゃなくて親兄弟だった。
今思うと誰よりも先にまず親に相談するべきだったんだろうなという出来事が、結構たくさんあった。親は自分よりも何年も余分に生きてきてるから、それだけ親は世間をわかっているから。
今までの自分はナイフ持って人を刺してる中学生と大してかわらないんじゃないかと思った。
もっと家にいればよかったなぁと、最近よく思う。
もっと家族と一緒にいたら、僕の性格も少しは変わっていたんじゃないかなってね。
一緒にすんでいても家族と一緒にいる時間があまり多くない人は、たまには家族でご飯を食べに行くのもいいんじゃないかな。自分からは言い出しにくいだろうけど、たまには受け身じゃなくて自分から家族に何かをするっていうのも悪くないと思うな。
親元を離れて久しい人は、たまには連絡を入れてあげてね。口には出さないだろうけど、親はきっとよろこんでるから。
あれ、いったい何の話をしてたんだっけ。

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Posted by CINDY