第二期婚活パーティ時代
第一期婚活パーティ時代は一回の参加で見切りつけたので、第一期ネット婚活時代に突入。
そこで知り合った親の年金未払いくんとの話が破談になった後、同じく婚活してる人の勧めでもう一度パーティに行ってみることに。第二期婚活パーティ時代に突入である。
しかし、だ。
パーティは、適齢期過ぎてると全く相手にされないんだ。
あぁこれか、と。
で、売れ残り同士でカップル成立するとどうなるかというと……。
大食いくん
年齢制限の緩めのパーティに来てた40代とカップル成立。
そしたら、パーティ後に入った喫茶店ですげえ食うんだこいつ。
そしてちょう声がでかい。周りの人がこっち見るレベル。
ってことは空気読めてないんですよ、この僕以上に！
この時点で断ればよかったと思う地雷物件。
正社員であること、持ち家（といっても中古のマンション）をアピールしてきたりする。
年収は、エンジニアの類では底辺這いずるレベルの僕の年収に少し足した程度なので別に大したことはない。
むしろ夜勤SEなのにその年収というのはちょっと……。
一切自炊しない、のにやたら食べる時点でなんとなく節約の概念がなさそうという気はしていた。
オタク系のパーティだったんで、趣味にどれくらい使ってるのかが実は気になる僕は、思い切って訊いてみたのだが。
……毎月数万つぎ込んでるという話ではないか……・。
マンションの返済とかあるよね、どう計算しても貯金してないよねその散財ぶりだと。
まさかなんだけど、借金とかしてないか聞いたら。
借金というか、買い物はほとんどカードで分割払いという返答。
うわー、これは返済のめど立ってなさげ！ 次々買い物してそう！
ストレートに訊いてみたらまさにその通り、計画性ゼロ！
客先常駐エンジニアという話なんだがこの空気の読めなさと計画性のなさは、仕事ができない系であることを容易に想像させる。
仕事の話を聞くと、自分の持ってるプロジェクトが解散、他のPM/PLのもとで再編成という話も出てきた。
だよねー、でなきゃその歳で夜間作業員になんかなってないよねー……。
あきれた僕の口数がどんどん減ってくると、メールなどの会話があまり弾まないのは昼夜逆転してる現在の仕事のせいで時間が取れてないからですよね、こんな生活どう思いますかとかまたイミフなことを言いだしたので、無理すぎてマジ切れしながら断った。
このときのSkypeログが残ってないのが残念だ、ホントものすごくキレキレだったんよ僕。
詐欺
30代のパーティに来てた40代自営業とカップル成立。
そういやこいつ、パーティ参加目的のところに恋活って書いてあったの忘れてたよ。
とどのつまり、実は同じ婚活サービスを立ち上げようとしてて、僕から情報と金を引き出そうとしていた模様。なぜそんなに仕事が忙しいのか訊いてみたところ、ゲロった。
ブラック企業でエンジニアとして長年働いていたが、婚活をキーワードに独立することを決めたところ、畑違いの仕事で全然思うようにいかず、資金稼ぎのためにフリーランスでやってる受託開発がにっちもさっちもいかなくなってきて睡眠もままならず、疲労がピークになっていた模様。
パーティ後２ヶ月目くらいから、なんか言動が怪しいところが増えてきたとは思ってたんだけどね。
名刺の会社の住所がwebサイトと相違してて、webサイトのほうの住所は、空き室になってたりとかね。
その理由は、婚活サービスを共同経営しようとしている人のところへ事務所を移したからのようだった。
まあ結局、ゲロった前後でこいつの企画がコケていて、そのまま僕からも共同経営者からもバックれたっぽい感じ。元々フリーランスのエンジニアとしていい額を稼いでいけるだけの技術はある人だから、受託開発で充分食っていけるんじゃないの。結婚できるかはさておきね。
こいつの迷言は、俺は一日一食で眠らずに働き続ける体を手に入れた、だったっけか。
まあもう前の旦那より痩せてたからな、病的に痩せぎす。
寝ないで働くってのは命削るってこったからね、ほめられたものではない。
おまけに忙しいといえばなんでも許されると思ってたりするところがあったかな？
僕にお断りのメールを入れてきた際、仕事ほっぽり出すなんて無責任なことはできない（ｷﾘｯとか言ってたけど、仕事が忙しい、を免罪符のように口にする人ってのは、だいたいが逃げ癖ついてると思う。
こいつはそれを通り越して、自分から仕事を背負い込んで常時忙しいって言ってる仕事人間。
忙しいのは大体が時間配分がまずいってことなんよ、自分から仕事できないのアピールしてどうするのか。
実は現実逃避のために忙しくしてるのかもなって、ちょっと思った。
ほら、忙しいと脳内物質いっぱい出るじゃん、眠気飛んだりするじゃん。
それ通り越してランナーズハイみたいになっちゃったら……その状態に依存しそうじゃね？
不安抱えてたりしても、寝ないで仕事すれば楽しい気持ちいい幸せ～とかなるんだったら、かたさなきゃいけない目の前の諸問題そっちのけで仕事しまくるのかもって。
よほどうまくいってなかったんだと思うわ、婚活サービス立ち上げの仕事。
共同経営者はいまだに活動続けてるんで、そのうちサービス立ち上がるのかもね。
初婚信者
ボードゲーム好きとカップル成立。
当日成立したカップルと合同でお茶したんだけど、いきなり出身大学のアピールから始まる。
メアドくんもそうだけど、頭の良さをアピールする奴にはロクなのがいないんだ。
大抵、プライドが高くて扱いづらい。
後は痩せてるからか、服がぶかぶか。逆に痩せてみっともなく見えるんだよ。もったいないよね！
その後、Skypeで連絡することになって話してたんだけど、パーティでありがちな落とし穴にお互いハマってるといけないんで、念のため確認した。
パーティではプロフィールカードを書くんだけど、会話できるのが短い時間しかないので、内容の見落としが非常に多い。
会話しながら3分でカードに記載されている内容を記憶する能力を要求される。
見落としてると思うんだ、多分。
僕がバツありってこと。
確認したら、やっぱり見落としてたらしい。
初婚希望なので、ごめんなさいと。
こういう人は少なくないから、別段傷つかない。
だけど、自分の失敗に激しく自己嫌悪してるようだったんで、ちょっと申し訳ない気分になった。
工員くん
パーティ後、有料のアフターフォローサービスで連絡をくれた。
ただ、夜にいきなりバイクで最寄り駅まで行きたいとか言い出して、何考えてるんだと驚いた。
最初の顔合わせが夜ってのはかなり常識ないと思うのね。いや、僕だけかもしれないけど。
そこを厳しく指摘したら、すねた。
その後、なんかプロフに嘘書いてるっぽいところが幾つも露呈して。
後ろめたくなったのか、メールが来なくなった。
僕は嘘つきが大嫌いなんで、ちょうどいい。
……まあもうパーティはホントお金の無駄でしかなかったよ。
目を合わせて会話できない人、遊び目的の人、冷やかし、いきなり人のプロフにケチつける人、もういろいろでさ。
パーティでうまくいくのは若い子たちだけだと思ったよ。