いなくならないで
様々な要因が重なり、とある案件で、担当部署のキャパシティを超える量の電話がかかってきてしまうようになった。
コールセンターとして、あってはならないこと。
要因には、僕らのミスもあったし、センター側のミスもあったし、クライアントさんにも問題があった。
でも、非常に残念なことだけれど、あまりの事態に、支社長の責任問題にまで発展しつつある。
でも、いまこの支社から支社長がいなくなったら、多分この支社は終わってしまうよ。
この４月から支社長が懸命な構造改革を続けて、ようやくここまでの支社になれたのに。
いなくならないで。
みんな同じことを願いながら、今日も夜遅くまで残業を続けている。
ウチの会社は、今年交代した社長と旧来からの上層部経営陣の仲が非常に悪い。
ウチの支社長は、社長寄りの人間だ。
そして、実は僕も今の社長の方に考えが近い。
社長は、上層部を敵に回してでも、この会社の悪い体質を変えていこうとしている。
僕は、そんな社長の姿に、すごく胸を打たれた。
そして、支社長が本社の反対を押し切ってまで支社の構造改革に取り組む姿にも、同様の熱意を感じた。
僕はこのふたりについていきたい。
だから、僕は切に願う。
いなくならないで。