ママンの還暦祝い
弟がママンに家族旅行をプレゼントしたそうなので、僕も行ってきた。
行き道は付知峡の不動滝に立ち寄った。
公園内はたくさん石楠花が植林されてたよ。
その後下呂入りし、湯之島館という宿へ。
このお宿は創業が昭和６年で、当時の建物をそのままに今も営業を続ける老舗高級旅館。
建物のそこかしこに昭和の香りが感じて取れる。よって、大浴場の設備などが古いものなので、最新の設備を期待するのはちょっとお門違いな宿となる。なお、設備はみな手入れが行き届いており、古くても不備はほとんどない。あと、料理はあまり期待しないほうがよい。
案内されたのは特別室。
なんでも、いまの天皇と美智子様が泊まったお部屋だそうで、茶室と檜の湯船の温泉が付いてたりと豪華な作り。
部屋の名前は、雲井の間。
部屋の入り口には雲をイメージしたような彫り物が飾られていた……彫り物？ いや、天然の木そのままかもしれない風合いだった。
ふと柱を見ると、柱にまで彫り物が……リスが蝉を追ってる！ なんて趣のあるつくりなんだ！
お宿は山の上に建てられているので、部屋からは下呂の温泉街が一望できた。
下呂の夜景はオレンジ色の街灯が印象的だった。
しかしこんな素敵な宿に一泊をプレゼントとか、弟も粋なことを。