パティシエにレシピを教える必要はあるか
前々から担当しているプロジェクトでまたバグが出てしまい、PMと現地作業という悲しい状況になった。
テスト環境で再現が難しいバグで、データは現地にしかなく、現地データを元に作業するしかなかったから。
で、やっぱり現地で再現し、やっと原因が特定できた。
該当箇所のソースを確認する……が、PMと僕はソースを見て閉口。
「なんでこんなコードになってるんだ……」
先日、バグが少ないとハッピーだぉって日記を書いた。
そこで、ケーキセットの話をちょっと書いたと思う。
今日僕が思ったことは、パティシエにレシピを教える必要はあるか、ということだった。
該当箇所の開発時、僕は今はもういないPGさんからあれこれ訊かれたのを思い出したからだ。
それは例えるなら、僕がショートケーキ＋ホットミルクティーのセットの注文を受けてパティシエにオーダーを通したら、いざ作る段になって「砂糖 50gを入れるんですよね？」「スポンジの間にはさむの、クリームですか？」ってケーキのレシピを訊かれてるのとレベルが変わらないことだった。
いや、まあ、うん、一応ショートケーキセットを作るってのは明確なんだし、僕も作り方はなんとなくわからんでもないから知ってるレシピを１から10まで教えてもいいんだけれども……やっぱそこは専門職のほうが得意なのでは？と僕は思ったのだ。
（そして大抵パティシエは素人である僕をバカにしていて、僕がレシピを説明しても話半分にしか聞かないため十中八九謎の物体が……出来上がっちまったのが今回のケース。という余談もあるがそれはさておく）
PM「っていうかさ、そこまでできるんだったら、もう自分で作ったほうが早くない？」
まさにそのとおりなんだよなぁ。
パティシエにレシピを教えるくらいだったら、自分がパティシエになれるように努力したほうが早いのかもって思っちゃう。
しかし客は、僕がパティシエになるまで待ってはくれない。
（厳密には僕が作ってできたとしても素人レベルでかなりイマイチなものになるので、客の心象を悪くしかねない。僕も一応パティシエになる努力を日々重ねているけれども、トシなせいか物覚えが悪いなど成長率は瑞々しく若いパティシエの卵達には遠く及ばないんだ……現実って厳しいよね）
NEさんにこの話をしてみた。
返ってきた返事もまた、現実を顕していた。
NE「自称プロは、材料を全部電子レンジに入れちゃったりするからね」