フェイキックIOL

2015-04-13

僕は目が悪すぎるのと乱視があるので、レーシックだと視力が出せない可能性があると言われたことがあった。
レーシックやPRKは角膜をレーザーで削り、角膜のカーブを調整して視力を出す。よって、生来角膜が薄い人は施術不可能となる場合がある。
レーシックを受けたがまた視力が落ち、再手術となることもある。そのたび角膜を削るわけで、再手術は2~3回が限度。
強度の近視はカーブを出すために角膜をたくさん削ることになるので、再手術すら出来ないこともあるようだ。
なお、削った角膜を元に戻す手段はない。つまり、目が悪すぎる僕の場合はレーシックを受けても目標視力が出せなかった時が悲惨なのだ。

困ったので他の手術法について調べてみた。
眼科医のマイミクさんに相談したところ、フェイキックIOLというものを紹介される。
いずれも目の中にレンズを埋め込む手術で、新聞等で「永久コンタクトレンズ」と紹介されたことがある。
目の中にレンズを埋め込むと聞くとかなり恐ろしく感じるが、そう怖いものでもないらしい。
というのは、白内障手術を応用した視力回復手術だからだ。
白内障治療では白濁した水晶体を取り除くが、フェイキックIOLでは水晶体を残したまま、眼内レンズを挿入する。
レンズの両サイドにフックがついたような変わった形のプラスチックレンズを眼内に埋め込む。
レンズは2種類ある。ポリメチルメタクリレート製と、シリコン製。
角膜を切開し、レンズを挿入、レンズのフックを虹彩にひっかけて固定した後、角膜を縫合する。
レーシックは機械の性能が関係してくるが、こちらは執刀医のウデが手術の成功を左右する。
レンズを虹彩の外側に設置するため、顔を近づけてよーく見ると黒目の上にレンズが載っているのが見える。キモッ!?
虹彩の内側に展開させるレンズもあるらしい。できればこっちがいいなぁ。
手術時間は10~20分程度。
レーシックとは違い、視力が快復するまで時間がかかる。
術後は感染症防止のため、点眼薬を使用。
術後の経過を診るため定期的な受診も必要。
費用は片目で30~50万。レンズ代を先払いする必要があるところが多い。
手術費用がまだまだ高額なのが欠点だが、レーシックなどとは違って角膜を削らないためハロ現象やグレア現象といった光に対する影響がほとんどないし、視力が出せなかった場合でもレンズを取り出せば元の状態に戻せる。
後戻りが利くのはなにより大きい。

欠点:
手術前は1~3週間ほどコンタクト禁止。
症例数が非常に少ない。長期的な安全性は不明。
白内障になることがある。
アメリカFDAには認可されているが、日本では未承認。
手術代が高い。
手術は片目ずつ。両目やってくれるところもあるが少ない。
最初の手術後、左右のバランスを整えるためにコンタクトレンズが必要になる。
眼内レンズは海外でオーダーメイドのため、届くまでに時間がかかる。長いと3ヶ月とか。
術後は遠くが見えるようになるが、老眼が出ている場合は近くを見るための老眼鏡が必要。

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Posted by CINDY