鏡の迷宮、約束の地

クラゲみたいに、日々を漂う僕。
自分の位置が、かたちが、よくわからない。
時折、自分の意思さえもなくしてしまう。
自分がどう在ればいいのか、この歳になってもわからないとか、どうだろう。

どう在るべき?
どう在りたい?
そこで思考が止まる。
こんなことで悩むのも、AC故なのか。

「貴女はもうちょっと地に足をつけて生きないと、ね」

だから、自分よりもずっと若い子達から、そんな説教をされるわけで。
自分がないわけじゃ、ないはずなんだけど。

他人を鏡にして、自分を探す。
いろんなひとの、いろんな言葉が示す、自分という存在。
どれも断片的で、色も様々、嘘やお世辞も混じっているから、どれだけ集めてもかたちにならない。
鏡の森の中で、さらに自分が解らなくなっていく。
僕はどこへ行こうとしているんだろう。
なにになろうとしているんだろう。

否、僕は僕だろ?

僕が僕で在れる場所を、探してるんだね。
そうやってずっと、約束の地を求めて放浪(たび)し続けるんだろ、デラシネ?

AC,blue

Posted by CINDY