さすが厄年、運がなさ過ぎる

12年前に星空高く舞った烏の贋物。
在る筈のない鳥、空の天辺みたくに青い硝子の鵲。
赤いリボンが、いままた僕の手に。
大丈夫。約束と引き換えに、橋はもう架けた。
胸にナイフが刺さったままだけど、気にしないで。
……涙の色の翼を背負った伝心天使の残影が、僕の記憶を巻き戻す。
12年前、烏の贋物(レプリカ)という詩を書いた。
また似たようなことをしてるね?
さすがに12年前とはいろいろ違ってるけれど。
12年前もまさに厄年。
またしても涙ですよと。
ちっとも進歩してないなあと苦笑いしつつ。
でも、最初から予測はできてたことなのよね。
だったら、それはすべて筋書き通りということにしましょ。
ああ、夜明けがまた来る。
夜明けと夕闇が、僕の住処。
すべてはタイミングの問題だから。
また前を向けるように頑張ろう。

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Posted by CINDY