飴のおはなし

飴玉は、おいしいけれど。
ないものは、あげられない。
互いにない飴玉を、ほしがってないかと、夜姉に言われたことがあった。
飴玉も、いろんな味があって。
すっぱいかもしれないし、苦いかもしれない。
無理して舐め続けなくても、吐き出すこともできると、瑞穂さんに言われたこともある。
そんな僕は、もらった飴玉をすぐに食べてしまう。
あまり舐めもしないうちに噛んでしまったり、丸呑みにしてしまったり。
もらった瞬間は、飴玉ひとつでとても満たされた気分になれるというのに。
しかしそれも刹那の幸せ。
一瞬で消えてしまう「かげろうの飴」。
今はもうなくなった瑞穂さんのサイトのタイトル、思い出した。
もっと、大事に食べないとね。
飴玉だって、無尽蔵にあるわけじゃないもの。
いつかもらった飴玉を、誰かにわけてあげられるような。
そんな余裕を、持つことができたら。

愛情に飢えっぱなしはよろしくありません。

AC,blue

Posted by CINDY