HDD交換のことを考えただけで気分が悪くなってきた。どうしても会社に行きたくない。
たとえ交換は免れたとしても他の業務が調子よく進むわけではない。
要領も物覚えも悪い僕。いつまでたっても勉強が進まない情けない自分……。
薬を飲んでみた。効果があらわれないかとまってみた。しかし、いつまでたっても不安と恐怖と自己嫌悪はなくならなかった。
会社は休んだ。

劣等感からくる自己嫌悪が鬱を呼ぶ。いつまでたっても無能な自分の存在意義、存在価値を疑う。
前の会社に居た頃、陰で「使えない」といわれていたのを思い出した。
あの時は開発から営業に異動になったっけ。僕が自主退職した後、営業の女子社員は全員リストラにあったと聞いた。僕もいずれは切って捨てられていたのではないだろうか。
<%=my '20000424#p01', '『役に立たないのなら要らない』'%>……あの台詞が頭について離れない。
「水準」以下とされる僕への「評価」。僕を「否定」する幾千の声。
必要とされていない、その辛さ。
認められない自分、その価値の低さ。
持って生まれた「能力」が他者より「低い」僕は『絶対』にならなければ、認められることはないのだろうか。
他者には越えられる壁が僕に越えられないのは、僕の能力が低いから?
『能力に差があるのは仕方がないけれど、努力は万人に等しいもの』だからと考えつく限りいろいろやってみてもどうにもダメなのは、僕の努力が足りないから?
何をやっても中途半端で終わるのは、そのせいなの?
労働は国民の義務だと憲法にもあるように、仕事をすることができないということはお金がなくなるということであって、それでは食べていけない。
働かざるもの食うべからず。……ではどうしろと?
「すべて」を諦めるしかないのか。
自分の「壊し方」を、ひとつひとつ復習してみる。
先をなにも考えなくてもすむと思っただけでこんなにも気が楽になるのはどうしてなんだろう。

……泣かれた。
あの時、置いていかれた。その辛さは、自分もよくわかっているはずなのに。
それでも頑張れない自分が、どうにも嫌でたまらない。

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Posted by CINDY