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昔話なんですが、僕は昔、どうしようもない人間不信に陥ったことがありました。 でも、それから解放してくれたひとたちが、いたんです。 同じ目線で、同じ温度で、同じ気持ちを、わかってくれて。 そして、やさしく僕を、諭してくれたのです。 まるで、魔法使いのようでした。 限りなく至近距離で、僕に魔法をかけてくれた、そんな感じがしたのです。 ……そのひとたちは、もういないのですが。 いないからこそ、僕はそんな魔法使いになりたいと思うようになりました。 あの、0距離の魔法を、もう一度再現したい……。 ……僕は、儚げな天... Read More